耐油長靴とは? - メーカーが解説!

耐油長靴とは? - メーカーが解説!

耐油長靴とは、油で劣化しにくい長靴です。ラーメン屋さんや魚市場などで見かける白長靴で、油を使う現場で使われる作業靴です。材質は主にPVC(塩化ビニル樹脂)のものが多く、「衛生長靴」「PVC長」と表現される事もあります。

耐油長靴が使用されるのは主に以下の理由からです。

油で劣化しにくい:油によるひび割れや底減りを抑える
防水性がある  :
丈が長いので水で濡れたり、お湯でやけどする事を防ぐ

よく使われる現場は主に食品を扱う場所ですが、他にも様々な用途があります。

・食品工場、レストラン、飲食店
・工事現場
・畜産業、牧場

ちなみに、「耐油」は油に耐性があるという意味なので、「滑りにくい」とは全く別物です!
耐油長靴だから滑らない、という事ではないので、必要な場合は「滑りにくい機能を持った耐油長靴」を選ぶ必要があります。

・油で劣化しにくい

ゴム素材は、油が付着すると劣化してしまい(※合成ゴムを除く)、ひび割れや水漏れの原因になります。

そのため、油を扱う工場や厨房など 油がある環境では「耐油性のある長靴」 が必須です。

・油の付着による劣化を防止
ひび割れ靴底の摩耗を抑える
・安全性と耐久性を兼ね備え、油を扱う現場に最適

油がある前提の作業現場で働く方には欠かせない一足です。

・防水性

PVC製の耐油長靴は足型に樹脂を流し込む「一体成型」製法で作られており、継ぎ目がありません。通気性はないため汗や結露で足が湿ることはありますが、それほど水をしっかり遮断できる作業靴と言えます。

高い防水性:ひび割れなどの不具合がなければ水が入らない構造

水場での作業でしっかり足を守る必要がある作業現場で働く方に最適です。

 

↓その他にも特徴を持った商品があります。↓

・カバー付き(フード付き)

長靴の履き口にカバーが付いたタイプです。
エプロンと長靴の隙間を埋める為に、布製のカバーが付いています。

・熱湯の侵入を防ぐ
・エプロンの隙間を埋める

特に熱湯を扱う場所ではエプロンから伝って長靴の中に熱湯が入ると危ないので、安全対策として使われています。

・つま先保護(先芯)入り

耐油長靴の中には、つま先に鋼製や樹脂製の「先芯」を入れたタイプがあります。

・落下物から足を守る
・カートやトレーのタイヤの衝撃を防ぐ

食品工場ではエリアによって先芯タイプが使用される事もあります。安全性が求められる現場におすすめです。

・靴底の目詰まり防止

厨房では食材のカスやゴミが床に落ちやすく、靴底の溝に詰まって衛生面の問題になることもあります。
それを解消する為に靴底の溝の幅を広げてゴミ詰まりを防止する形状になっている長靴もあります。

・溝幅を広くしてゴミ詰まりを防止
・洗いやすく清潔に保てる

当社の 「ハイブリーダーHB-200」 は、目詰まり防止の靴底を採用。
通常は溝幅を広げると滑りやすくなりますが、独自設計で「清潔さ」と「滑りにくさ」を両立した一足です。

先芯入りタイプの「ハイブリーダーガードHB-500」もございます。

 

まとめ

油を扱う現場では、通常のゴム長靴ではすぐに劣化してしまい、ひび割れや水漏れの原因となります。
その点、耐油長靴は油に強い素材で作られており、耐久性と防水性を両立。水や油のある環境でも安心して使えるのが大きな特長です。

現場の安全性・快適性を守るためにも、用途に合った長靴を選ぶことが大切です。油のある作業場で働く方にとっては耐油長靴は欠かせないパートナーとなっています。

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