水産合羽とは?特徴・用途・レインウェアとの違いを解説

水産合羽とは?特徴・用途・レインウェアとの違いを解説

水産合羽(カッパ)は漁業や水産加工の現場で使用される作業用のレインウェアで、「漁師カッパ」「耐油カッパ」など、様々な呼び方があります。
基本的に「濡れる事が前提の現場用ワークウェア」といったイメージになります。

上下別売りの商品が多く、上着の「ヤッケ」「ブルゾン」、ズボンは「胸付ズボン(サロペット)」「胸無ズボン」の2種類から選べる商品が多い事も特徴です。

・水産合羽の用途

水産合羽は、以下のような「大量の水・油・汚れがかかる環境」で使用されることを前提とした作業着です。

・漁業
・水産加工場
・食品加工(水場の多い現場)
・港湾作業、荷役
・造船工場
・河川、湖沼での作業など

・普通のレインウェアとの違い

1.根本的に構造が違う
一般的なレインウェアは、
生地(ナイロン等)+防水コーティング+防水テープで作られています。

一方、水産合羽は、
PVC(塩化ビニル)やPUなどを生地として成型し、縫い目を溶着(ウェルダー加工)で塞ぐ構造です。

・生地自体が防水素材
・針を使わないので縫い目から漏れない
・水圧がかかっても浸みない

という圧倒的な防水性が実現できます。

2.圧倒的な強度と耐久性
レインウェアは「雨から身を守る」ものですが、水産合羽はより高い防水性を必要とする海上で仕事ができるレベル"なので、四方八方から来る水や汚れもしっかりガードできる特徴があります。通常のレインウェアより分厚い生地なので頑丈な作りになっています。

・厚手のPVCは摩耗や引き裂きに強い
・耐油性が高く、魚油・洗浄剤にも強い
・毎日水浸しでも性能が落ちにくい

3.防水性も気密性もケタ違い
普通のレインウェアは長時間の水圧に弱いですが、水産合羽は

・高圧ホースの洗浄に耐える
・波しぶきや浸漬にも対応できる

など、作業向けならではの性能を備えています。

・水産合羽の定番商品

マリンキング

マリンキングはロングセラーの水産合羽です。水産合羽の定番品といえる、基本機能が備わった1着です。
0.37mm厚のPVC生地は防汚加工がされており、ファスナーを覆える「二重前立て」や「二重袖」がある商品です。

マリンキング ヤッケ
マリンキング 胸付ズボン H
マリンキング 胸無ズボン

まとめ
水産合羽は雨具とは異なる「濡れる作業のためのプロウェア」。
防水性・耐久性・耐油性に優れ、漁業や加工の現場で安心して作業できます。
用途に合わせて選ぶことで、より快適で安全な作業環境をつくれます。

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